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特集1 感染症予防のおはなし
成田空港には「成田空港検疫所」という場所があります。検疫医療を専門とした医師が常駐し、帰国後の私たちの健康状態をチェックしたり、アドバイスをしてくれます。
楽しい海外旅行、体調万全に楽しむための参考になるお話を伺ってきました。
検疫所とはどんな業務を行っているところですか?
海外旅行者に関しては、出国者に対する予防接種、帰国者に対しての健康相談及び検査、感染症の情報提供などを行っています。
海外旅行を予定されている方からどういった問い合わせがありますか?
 旅行する国で必要な予防接種について聴かれることが多いのですが、入国するために必要な予防接種は、アフリカ及び南米で流行している黄熱の予防接種しかありません。
成田空港検疫所で行っている予防接種には、黄熱、A型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎、 ポリオ、麻疹、コレラ、ジフテリアがあります。
予防接種の相談については旅行する国、滞在期間、旅行の目的(観光、冒険旅行、出張、 留学、赴任など)年齢などで推奨される予防接種が違いますので、相談者最適な予防接種スケジュールを考えながら対応しています。2〜3回接種しないと長期間効果が続かない予防接種もありますので、旅行先が決まったら、すぐにでも相談して欲しいです。
感染症を予防するためにはどういうことに気をつけたらいいのでしょうか?
海外から帰国された方で多い症状は、下痢、腹痛、発熱、のどの痛み、虫刺されなどです。
ほとんどの方はストレスや軽い食中毒や風邪による症状です。
  外国の水道水は、一般に硬水のため軟水になれた日本人は下痢を起こしやすく、また病原菌に 汚染されていることもありますので、生水は飲まないほうが安全です。また、生野菜や包丁なども生水で洗っていますので、生野菜や刺身、カットフルーツなども避けたほうがよいと思います。
  蚊やダニに刺されて重篤になる病気(マラリア、デング熱、日本脳炎、西ナイル熱、 ダニ媒介性脳炎)などもありますので、そういう病気が存在する地域では、蚊、ダニに刺されないように、長袖、長ズボンを着用し、虫除けスプレーや蚊取り線香で予防して下さい。
健康相談室での検査は、主にどういう人に対して行うのですか?
現地での食事後に下痢症状が起こり、現在も続いており、コレラや赤痢が疑われる人に対して検便検査を行っています。また、マラリア、デング熱、西ナイル熱の流行地から帰国した人で、38℃以上の熱があり、前述の病気が疑われる人に対して血液検査を行います。
ご旅行から帰ってきた方からも問い合わせはありますか?
ありますね。家に帰ってから発熱や下痢が出てきたといった症状で。ほとんどの人が風邪や
インフルエンザや食中毒と考えられますので、近くの病院に行くように勧めてています。
最近何か海外で流行している病気はありますか?
最近ではアフリカのアンゴラでマールブルグ病が流行しています。2004年10月頃から流行が始まり、2005年8月までに330名近くが死亡しています。他にも2005年6月にインドネシアで10年ぶりにポリオ患者が発生し、8月末までに230名弱にの患者が発生しています。
  また、今までなかった新しい病気(エボラ出血熱、エイズ、鳥インフルエンザ、SARSなど)も少しずつ増えてきています。訪問する国の情報を調べたり、自分でできる予防法を実践するなど、まずは自分で守ることが必要ですね。
ありがとうございました。
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